岸田総理のウクライナ訪問 欧米では“日中対立”の評価も?
小川彩佳キャスター:
日本ではWBCにわく、その裏で行われた岸田総理のウクライナ訪問でしたけれども、どう評価されますか。
星浩コメンテーター:
サミットの議長国ですから、ウクライナの現地を見てゼレンスキー大統領に直接、その支持を伝えたという意味は大きいと思います。
一方で世界が注目したのはこのタイミングなんですね。岸田総理とゼレンスキー大統領が会談したのと同時刻に、ほぼ同時刻に、プーチン大統領と習近平主席が会談をしたということで、欧米では日本と中国がウクライナ戦争を巡って対立しているんだという評価として捉えられているんですね。
日本が国際社会の主要なプレーヤーとしてそういう意味で位置づけられたわけですので、このチャンスを使って、日本も例えば中国に対してロシアに武器供与などはしない方が良いですということをちゃんと釘を刺すとかですね、広島サミットに向けて中国も核軍縮にちゃんと乗り出してもらいたいというようなことを、このタイミングでこのチャンスをうまく利用するということも外交なので、そういった知恵が岸田さんに求められるところだと思いますね。