販売前の審査を通過するために…
しかし、そのためには乗り越えなくてはいけない壁があったのです。
Sデザイン 佐野雅幸さん:
「もともと屋根がある車を、屋根を切ってしまうと当然“剛性”は下がってゆがんでしまいます。で、このままだと横転したときにドライバーさんを守れないとか、雨風しのげないんじゃないかとか、いろいろ問題がでるのでここが難点」


安全性や環境保全を保つために行なわれる販売前の審査が通らないといいます。
Sデザイン 佐野雅幸さん:
「もともとこの車後ろに座席があるんですけども、その空間を使って中にロールバーといって補強を入れてます。横転したときにドライバーを守るようになってます。これないと道路を走るの難しいので」

さらに、あの低いフロントガラスにも、安全性を保つための知恵が隠れています。
Sデザイン 佐野雅幸さん:
「角度と長さ、これは結構ポイントでして、この角度で飛び石を跳ね上げる。かつ風を受け止める」



「爽快感を味わうためにもぎりぎりの高さ、これが今回大事で長すぎたらオープンにした意味も無いので、今アクリルを使って色んな高さに調整して乗って、ベストな位置を探っているところですね」
佐野さんは5月の発売に向け安全性とデザインを兼ね備えた夢のスーパーカーと向き合う毎日です。
Sデザイン 佐野雅幸さん:
「僕が作る車はそういう思い出をつめている、僕の中の記憶を詰め込んでいるというのは1分の1のプラモデルとして形になっているんですね。夢を求めてます」

今後、雨の日用に「ほろ」を取り付ける予定で、日本の公道では走ることができないため改良も加えるということです。販売予定価格は800万円ほど。マイアミはカーマニアたちから大きな注目を浴びています。
