「ハンセン病への偏見・差別の解消」を目的とした啓発活動について考える協議会が開かれました。
協議会には、岡山県瀬戸内市にあるハンセン病療養所の入所者や県の職員が出席しました。きょう(27日)は、療養所でかつて「入所者の同意を得ず」行われていたケースもあったとされる「死後の病理解剖」について話し合われ、「過去に起こった人権侵害を一つ一つ掘り起こして、後世に伝えていくことが大切だ」などの意見が出されました。
また長島愛生園に、学生など園の外から見学に訪れる人が宿泊できる施設が完成し、4月1日から運用が始まることも報告されました。
(長島愛生園入所者自治会 中尾伸治会長)
「見学者は通常、2~3時間で帰られるが、今後宿泊施設ができたら、入所者の話だけでなく、生活の模様や古い歴史まで見てもらえるのではないか」
岡山県では、県民にハンセン病の問題を正しく認識してもらえるよう、療養所の活用方法や教育啓発について引き続き検討したいとしています。