ロシアのプーチン大統領がベラルーシに戦術核兵器を配備すると表明したことに対し、ウクライナをはじめ、欧米から非難の声が上がっています。

プーチン大統領によるベラルーシへの戦術核兵器の配備表明について、ウクライナ政府が「新たな挑発だ」としたほか、大統領府長官顧問は「プーチン氏は敗北をおそれていて、脅すことしかできないことを認めている」と指摘しました。

NATO=北大西洋条約機構は「危険で無責任だ」と非難。EU=ヨーロッパ連合の高官は「ベラルーシはまだ止めることができる」としています。

国家安全保障会議 カービー戦略広報調整官
「プーチン氏がウクライナで戦術核を使用する兆候はない。我々の戦略核抑止態勢を変更する必要があるとは見ていない」

ロシアは、今回の決定の理由の1つにイギリスがウクライナに劣化ウラン弾を供与する方針を示したことを挙げていますが、アメリカのカービー戦略広報調整官は「劣化ウラン弾に放射能の危険はなく、ロシアも同様のものを使用している」とし、戦術核配備の理由にはならないとの認識を示しました。