季節外れの暖かさが続く中、愛媛県松山市のサクラは、来週にも満開を迎える見込みです。
このところ、ぐずついた天気が続いていましたが、24日は時折薄日も差す中、道後公園で花見を楽しむ人の姿も見られました。

山内可菜子アナウンサー
「開花の発表から間もなく1週間が経とうとしています。こちら薄いピンクの花を咲かせていますが…まだ蕾が目立ちます」

今月18日に開花が発表された道後公園のソメイヨシは、徐々に見頃へと近づき、中にはたくさんの花をつけた枝も。

こうした中、公園近くにあるいなり寿司専門店は、朝から大忙しです。

道後いなりゆのや・菅誠輝店長
「去年と比べると2倍くらいは作っている」

おととし、コロナ禍でオープンしたこちらのお店。
今年は平日の多い日で500個、週末には800個販売しています。

ずらりと並ぶのは、愛媛県産食材などを使った彩り豊かないなり寿司。
中でも、菜の花とタケノコを使った商品や、サクラの花びらが乗った「さくらいなり」は、お花見にぴったりの期間限定メニューです。

道後いなりゆのや・菅誠輝店長
「久しぶりに制限がない状態でのお花見になるので、みんなで正面向いて顔合わせて食事を楽しんでもらえたら」

24日は平日にも関わらず続々と客が訪れ、開店から2時間半ほどでほとんどの種類が完売。

土日は、午前中に売り切れてしまうこともあるそうです。

道後いなりゆのや・菅誠輝店長
「お昼からわざわざ来てくれたお客さんが買えずに帰ってしまうことがあるので、そこは困っている」

お昼時の道後公園では、いなり寿司を味わいながらお花見を楽しむ人の姿も。

花見客
「花見は3年ぶりくらい。新鮮な気持ちになる、久しぶりなので」
「外で食べるのはおいしい。お酒持ってみんなとお花見したい」

”制限なし”のお花見シーズン。

屋台の関係者は、週末以降の人出に期待を寄せます。

山内アナウンサー
「忙しくなりそうですか?」
屋台関係者
「満開になれば今年は忙しくなると思います。日曜日が雨みたいなので明日来てくれたら」