修学旅行中だった高知学芸高校の生徒ら28人が犠牲となった「上海列車事故」から35年となった24日、学校で慰霊式が行われました。

1988年の3月24日、上海で修学旅行中だった高知学芸高校の生徒らおよそ190人が乗った列車が対向列車と衝突。生徒と教諭、合わせて28人が犠牲となりました。

学校では24日に36回目となる慰霊式が行われ遺族や学校関係者およそ150人が参列しました。式では橋本和紀校長が「犠牲者の御霊が安らかに眠られることを祈る」とあいさつしました。

(長女の寿和さんを事故で亡くした 宮地俊子さん)
「『お母さんパスポートの写真撮ってきた、学芸のいい子ちゃんに写ったろう?』ってパスポートの写真が遺影になってしまった。取り返しのつかないことだったので、でもこれを教訓にして風化させないようにしていくのが残された者の務めだと考えている」

高知学芸中学・高等学校は「学校が存続する限り事故を語り継ぎ、慰霊する」としています。