イラストレーターをはじめ、映画監督やアートディレクターなど多岐に渡り活躍しました。2019年に亡くなった和田誠さんの作品展が岡山県立美術館で始まりました。

(杉澤眞優キャスター リポート)「きょう(24日)から始まった和田誠展。会場では83年の生涯にわたって制作した多彩な作品を楽しむことができます」

イラストレーターやグラフィックデザイナーだけでなく、映画監督や作曲家などとしても活躍、マルチな制作活動で知られる和田誠さんです。芸能人の似顔絵のポスターや、40年にわたり2000回分を描き続けた「週刊文春」の表紙など、3000点あまりの資料作品が没後初めて公開されました。

こちらはすべて「週刊文春」の表紙!

(杉澤キャスター リポート)「会場には和田さんの生涯を振り返る展示もされていて、絵を描き始めたとされる、4歳のときの作品も見ることができます。カタカナで漫画のようなイラストを既に描いていたということなんです」

和田誠さんの原点を伺うことができる貴重な作品も展示されています。幼い頃から、対象物のビジュアルを捉えたユニークな作品を描き続け、中学1年生の時には作品が雑誌で1年間連載されました。

こちらは高校2年のとき時間割を、担任の似顔絵で表現した作品です(【写真を見る】参照 面白過ぎる!)。中には現在も商品に使われているこんなデザインも…(こちらも【写真を見る】をご覧ください)

(岡山県立美術館副管理者 福冨幸学芸課長)「『あれもこれもそれも和田誠』というのが、今回のサブタイトルにも付いているんですけど、幅広い仕事をされていて、すごく馴染みのあるような作品を、ここで見ていただくことができるかなと思います」

和田誠さんの多彩な制作人生をたどることができる「和田誠展」は、岡山県立美術館で5月7日まで開かれています。