愛媛県教育委員会は24日、来年度の教職員人事を発表しました。
島しょ部などの高校に通う生徒を対象に遠隔授業を行うための準備を進めます。

県教育委員会が24日に発表した来年度の人事異動には、新たな取り組みとして中山間地域や島しょ部の小規模高校に在籍する生徒を対象にした遠隔授業の準備を進めるため、愛媛県総合教育センターに専任教員3人の配置が盛り込まれています。

県教委は、大学受験に必要な選択科目の指導や習熟度別授業の指導を充実させて生徒の多様な進路選択を可能とするため、2026年度から現在の北条高校=愛媛風早高校に遠隔授業配信センター(仮称)を併設する考えです。

また、遠隔授業の拠点校として、不登校生徒など特別の事情を抱える生徒に対する遠隔授業についても実践研究を行う予定だということです。

このほか、県立学校の再編計画で他校との統合や新たに設置される学校への移行の対象となっている高校には、対象校のうち12校に教員を1人ずつ加えて配置します。

さらに、増加傾向が続く不登校児童生徒を支援するモデル事業を推進するために必要な教員を配置し、小学校でニーズが高まっている専科指導や特別支援教育の充実を図るための教員を拡充して配置します。