人気キャラクター「くまのプーさん」を題材にしたイギリスのホラー映画が香港とマカオで上映中止となりました。監督は「政治的な問題だ」と不信感をあらわにしています。
香港の映画配給会社によりますと、イギリスのホラー映画「くまのプーさん血と蜂蜜」は23日から香港とマカオで上映予定でしたが、その2日前に中止になったということです。
香港当局は上映を許可していたとされますが、香港メディアによると、劇場側は中止の理由について「技術的な問題」だと説明しているということです。
作品の監督は、上映を予定していたおよそ30の劇場が一斉に中止したことについて「あまりに偶然過ぎる」と不信感をあらわにし、ほかの国では問題なく上映されていることから「政治的な問題が背景にある」との見解を示しています。
中国本土や香港では、習近平国家主席を揶揄したり風刺したりする際に「くまのプーさん」が用いられることがあり、当局が動画や写真を厳しく検閲しているとみられます。
2018年には「くまのプーさん」を実写化した映画「プーと大人になった僕」の上映も認められませんでした。
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