【住宅地】
県内の住宅地の地価の上昇率トップは宮古島市上野字野原東方原で19.6%の上昇。商業施設の開業などにより利便性が向上したことなどが主な要因です。
◇宮古島市上野字野原原 22年 7,450円/㎡→23年 8,910円/㎡

住宅地の県内最高価格地は12年連続で那覇市おもろまち3丁目ですが、上昇幅は1.3%。マンションの需要は強いものの、開発利益とのバランスから需要は強含み程度にとどまっているとしています。
◇那覇市おもろまち3丁目 22年 38万2,000円/㎡→23年 38万7,000円/㎡

県内住宅地の地価上昇率上位はー
1.石垣市 13.4%
2.宮古島市 7.7%
3.北中城村 5.3%
4.宜野湾市 4.8%
5.西原町  4.8%

県内住宅地は平均でも3.6%の上昇(昨年は2.0%)。調査した県内21の全市町村で上昇し、地域によって差はあるものの上昇幅も拡大傾向です。
観光の回復から景気回復に対する期待感から住宅購入意欲が高まっているということです。

一方で、資材価格の高騰や企業業績の回復の遅れ、物価高騰による実質賃金の低下などが懸念され、金融機関の融資が厳しくなった影響で新設貸家は減少しています。

また県内の「土地取引件数」はコロナ禍前の水準をいまだ完全な回復には至っていませんが、「取引面積」は増加しており、大規模な事業系の土地取引が多かったと推測されています。