土地取引価格の指標となる2023年の地価が22日発表されました。
沖縄県内の地価は全ての用途の平均で上昇。工業地では糸満市が全国でもっとも高い上昇率となっているほか、宅地では約20%上昇した地点もあります。

地価公示は、国土交通省が毎年1月1日時点の全国の土地の価格を評価し公表しているもので、県内では21市町村の住宅地など192の地点で調査が行われました。

【工業地】
糸満市西崎町5丁目が工業地では全国トップの25.9%の上昇。道路インフラの整備が進み空港や港へのアクセスが飛躍的に向上したことや那覇市北部や豊見城市と比べた割安感が主な要因となっています。
◇糸満市西崎町5丁目 22年 7万8,700円/㎡→23年 9万9,100円/㎡

工業地の県内最高価格地は那覇市港町3丁目で地価の上昇率は9.0%。
◇那覇市港町3丁目 22年 17万7,700円/㎡→23年 19万3,000円/㎡

工業地は住宅地や商業地と比べても上昇率が高く、県全体の平均でも14.1%上昇しています(住宅地で県平均3.6%、商業地は2.7%の上昇)。

地価公示沖縄分科会の仲本徹(なかもととおる)代表幹事は「新型コロナが収束しつつあるなか購入意欲が戻ってきた。観光客の回復など今の経済状況が続けば全ての用途で上昇基調は維持されるだろう」としています。

その言葉通り、県内では住宅地も商業地も価格の上昇が続いています。