サクラ咲く旅立ちのシーズンですが動物も、新生活のため引っ越しです。岡山市北区の池田動物園で生まれたヤマアラシが、徳島の動物園で飼育されることになりおととい(20日)旅立ちました。

輸送のため、ケージに入った1歳・オスのインドタテガミヤマアラシ「ハッシュ」です。岡山市北区の池田動物園でおととし(2021年)11月に生まれました。

これは、生後2週間のころ、母親の「ハリー」にくっついて離れない甘えん坊でした。園で初めてのヤマアラシベビーは、愛らしい姿で人気物になりました。

生まれて1年4か月、体長は大人と変わらないほどになり、外敵から身を守るための体毛が変化したトゲも立派に伸びましたが、まだ臆病なところもあるといいます。今回、ヤマアラシのいないとくしま動物園に移ることになりました。

(池田動物園 芦田渉さん)「さみしいというよりも、応援している気持ちの方が大きい。徳島の方で新生活を頑張ってほしいという気持ちでいっぱいです」

とくしま動物園に到着したハッシュは、エサも食べ元気な様子ということで、環境に慣れ次第一般に公開されます。池田動物園では、今後、再びの繁殖も視野に入れているということです。