3月、浅草演芸ホールで行われた“女性だけの寄席。東京では初めてのことです。企画した落語家の蝶花楼桃花さんは余興で漫才にも挑戦。なぜ桃花さんはこの公演をやろうと思ったのか?落語界で危機感を持ったからだと言います。

東京で初 “女性だけの寄席”「楽屋が女子校」

小川キャスターを笑わせているのは…3月5日に浅草演芸ホールで行われた画期的な公演です。

落語家 蝶花楼桃花さん
「“あの人のどこが良いのと問う人にどこが悪いと問い返す”なんてのは女心を歌っていてたまらないね。私が一番好きなのはね、“三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい”(この世の烏を全て殺してでも、あなたとゆっくり朝を迎えたい)言われてみたーい!」


トリを務めた桃花さんだけでなく…漫才も講談も三味線も、出演する芸人は全員女性。これは東京では初めてのことです。


「桃組」と特別に名付けられた公演で主任を務めたのが、桃花さんです。
控え室を訪ねると、桃花さんの同期で真打の三遊亭律歌さんと二つ目の春風亭一花さんがいました。

三遊亭律歌さん
「楽屋が女子校だよね、さっき前座さんがね、女子校ってこういう感じなんですねって言ってた」

小川彩佳キャスター
「前座さんは男性でしたもんね」

蝶花楼桃花さん
「男性は居づらいと思うけど、私たちの逆バージョンだね」

落語界は圧倒的に男性の噺家さんが多い“男社会”。ただ最近は女性芸人の数も増え、この公演が実現できたそうです。


今回、桃花さんと律歌さんはあることに挑戦しました。それが…

蝶花楼桃花さん
「皆さんお待たせいたしました!レディガガです!」

余興で漫才に挑戦したのです。これは公演の最初の方で行われました。トリを務める桃花さんが出演する時間としては異例のことです。

一体なぜなのか?その直前に出演した一花さんからは…

二つ目 春風亭一花さん
「やっぱりお目当ての師匠たちが後半に出るので、最初の若手を聞かないで後半から入る方もいらっしゃるんですけど、お姉さんたちがこれだけ女性の噺家がいるよっていうのをお客様に見てもらいたいっていうので、余興をわざと前の方に入れてくださって、これ目当てで来る方が若手も見ようっていう。本当に我々は有難い」

この日は公演の頭からほぼ満席でした。女性だけの公演にお客さんの反応は?