台湾総統府が蔡英文総統の訪米日程を発表したことを受け、中国外務省は「いかなる形の接触を行うことにも断固反対する」と強く反発しています。

台湾総統府は21日、蔡英文総統が「29日に台湾を出発、30日、ニューヨークを経由して、4月1日から中米グアテマラとベリーズに滞在する」と発表しました。

その後、「来月5日にロサンゼルスを経由し、7日に台湾に戻る」としています。

蔡総統はアメリカでマッカーシー下院議長と会談すると報じられていましたが、アメリカでの日程は明らかになっていません。

発表を受け、中国政府は強く反発しています。

中国外務省 汪文斌報道官
「台湾当局の指導者がいかなる名義や理由でも、アメリカを訪れることに断固反対し、アメリカ側が『一つの中国』の原則に違反し、台湾当局といかなる形の接触を行うことにも断固反対する」

中国外務省の汪文斌報道官は、アメリカに対し厳正な申し入れを行ったことを明らかにしました。

そのうえで、「台湾当局の指導者がアメリカを経由するのは口実で、台湾独立をアピールすることが本当の目的だ」と指摘。「外部勢力と結託し台湾独立を図るいかなる挑発やたくらみも失敗に終わるに違いない。中国は国家の主権と領土を断固守る」と強調しています。