野球の世界一決定戦、WBCの準決勝で日本が劇的なサヨナラ勝ちを収めました。きょうは、備前市出身の日本のエース・山本由伸投手が登板し、地元から大きな声援が送られました。

(山本選手が所属した少年野球チームの選手)「自分は山本由伸選手の三振をたくさん見たいです。自分もプロになれるように頑張って、山本投手を超えるようになりたいです」

山本由伸投手の後輩を始め、約100人が備前市から声援を送る準決勝。山本投手は3点をリードされた5回から2番手としてマウンドに立ちます。

一方、岡山市中区の百間川緑地では、同じ時刻に試合を行う少年野球チームの姿が。

(少年野球のメンバー)「WBCの時間をずらしてほしいです。大谷選手が見たいから」「見たくてうずうずしています。絶対に勝ってほしい」

試合を待つ間はスマートフォンで戦況を見守ります。

(少年野球のメンバー)「あぶねーめっちゃハラハラする」「ちょっと見えんのやけど」

今大会、2試合目の登板となった山本投手は、多彩な変化球を武器にメキシコ打線に立ち向かいます。

(実況)「音空振り!三振です!」
(百間川河川敷の少年野球チーム)「おー!!!」
(山本投手の出身チームの後輩)「ストライクがたくさん入っていい」
(備前市民)「頑張って投げてくれました」

すると7回、山本投手の好投にこたえるように4番・吉田選手がライトポール際に3ラン!

(百間川河川敷の少年野球チーム)「やったー!吉田正尚3ランホームラン。さすが世界を打ちぬくフルスイングです」「めっちゃうれしいです」

これで同点、その後も両チーム点を取り合う白熱の展開となって迎えた9回ウラ、最高のドラマが待っていました。

大谷選手の2ベースヒットで一気に流れを引き寄せると、ここまで不振にあえいでいた5番・村上選手のセンターオーバーのタイムリーで、日本が劇的なサヨナラ勝ち!

(百間川河川敷の少年野球チーム)「どんなに負けていても絶対にあきらめない。すごくうれしかったです優勝してほしいです」

(山本投手の出身チームの後輩)「自分のチームから日本代表に行った人で、金メダルを笑顔で持って帰ってほしいです」

(山本投手の後援会大饗利秀会長)「少年野球の選手の皆さんのいい目標や夢を与えてくれたのは間違いないので、世界一を取ってほしいなと思います」

山本投手らの活躍で、いよいよ世界一に王手をかけた侍ジャパン。決勝は日本時間のあすアメリカとの対戦となります。