中国とロシアの首脳が会談したことを受け、アメリカのブリンケン国務長官は「ロシアの戦術的な動きに騙されてはいけない」と強調し、ウクライナの和平に向けてロシアを利する形で仲介が行われる可能性に懸念を示しました。

ブリンケン国務長官
「公正で永続的な平和を進めるためのいかなる取り組みも歓迎します」

習主席がプーチン大統領との会談で、ウクライナの和平に向けた話を行うとみられることについて、アメリカのブリンケン国務長官はこのように述べた上で、「和平案の基本はウクライナの主権と領土の一体性を守ることでなくてはならない」と指摘し、次のようにけん制しました。

ブリンケン国務長官
「この重要な原則を優先しない計画はせいぜい時間稼ぎか、不当な結果を促進しようとするものでしかない」

その上でブリンケン長官は、「ロシアが中国などの助けを受けて、自国に都合の良い条件で戦争を凍結するという戦術的な動きに騙されてはいけない」と強調しました。