ロシアのプーチン大統領が9年前に一方的に併合したウクライナ南部のクリミアを訪問しました。ロシアの実効支配をアピールする狙いがあるとみられます。
ロシアが2014年にクリミアを一方的に併合してから9年の節目に当たる18日、プーチン大統領はロシアの黒海艦隊が拠点を置くクリミアの軍港セバストポリを訪問しました。
プーチン氏は現地で完成した子どもの美術学校などを視察。
今回の訪問に関して事前の発表はなく、セバストポリ市長も「オンラインで美術学校の開校について報告する準備を整えていたが本人が来た」とSNSに投稿し、地元側にも通告はなかったとみられます。
プーチン氏は爆発によって一部が崩落したクリミアとロシア本土を結ぶクリミア橋の復旧状況を視察するため、去年12月に橋を訪れていますが、クリミアを訪問するのはウクライナ侵攻後初めてとみられ、ロシアの実効支配をアピールする狙いがあるとみられます。
プーチン氏をめぐってはICC=国際刑事裁判所が17日、ロシアが占領したウクライナの地域から子どもをロシアに不法に移送した戦争犯罪の疑いで逮捕状を発行しています。
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