イギリス政府は、公用のスマートフォンなどの端末で中国発の動画投稿アプリ「TikTok」の利用を即時禁止すると発表しました。

イギリス政府は16日、閣僚や公務員らが使う業務用のスマートフォンなどの端末について、TikTokの利用を即時禁止すると発表しました。個人所有のスマートフォンなどは対象としていません。

中国企業のバイトダンスが運営するTikTokをめぐっては、アプリを通じて利用者のデータが中国政府に流出するとの懸念があり、すでにアメリカやEU=ヨーロッパ連合などが同様の措置をとっていて、足並みをそろえた形です。

イギリス政府が公用のスマートフォンなどの端末についてTikTokの利用を即時禁止すると発表したことを受け、イギリスにある中国大使館の報道官は「事実に基づかず、政治的な目的の決定だ」と反発するコメントを発表しました。

その上で、「イギリス側が市場経済のルールと公正な競争の原則を遵守し、国家安全保障の概念の乱用を控えるよう強く求める」と主張しました。