ソメイヨシノの開花が全国で相次いで発表されていますが、福岡では16日もまだ開花の発表はありませんでした。つぼみはずいぶんふくらんでいて、間もなく開きそうになってきています。桜の名所では、多くの客を見込んで準備が進んでいます。

◆福岡でも近づく「開花」

RKB堤千春「福岡市中央区の舞鶴公園です。桜のつぼみは今にも咲き出しそうなほど膨らんでいます。まもなく開花といったところです」

福岡市の桜の名所の1つ、舞鶴公園。約1000本の桜がまもなく花を咲かせます。一方、約1300本の桜がある西公園もつぼみがふくらみ、開花まであと少しといったところ。花を心待ちにして、様子を見に訪れた人の姿もありました。

散歩に来た人「早く咲けばいいですね」「久しぶりに解放されたような桜じゃないですか」

福岡のソメイヨシノの開花について、日本気象協会は16日、ウェザーニューズは17日と予想しましたが、16日朝の時点ではまだ気象台の標本木に開いた花はなく、開花宣言は17日以降になりそうです。

◆久しぶりに「お城でお花見」

新型コロナの感染が落ち着き、マスクの着用が原則個人の判断になるなど、感染対策が大幅に緩和された2023年の春。福岡市は3月24日から、舞鶴公園の「福岡城さくらまつり」を4年ぶりに通常通り開催すると発表しました。鴻臚館広場や三ノ丸広場に約70軒のグルメ屋台が出店するほか、天守台付近の桜園や重要文化財の多聞櫓などで夜間のライトアップも実施します。集まる人数や飲食など、ほぼ制限なしで花見の宴を開けるとあって、計画を立て始めた人もいるようです。

「桜見ながら、みんなでお弁当食べたいなーと」「いつも行く飲み屋のおじいちゃんとおばあちゃんが30人くらい集まって、場所取り係がいて、舞鶴公園で(宴会を)やります。老若男女いろいろいるので、わきあいあいとみんなで楽しいお酒が飲めたらいいな」

公園内では、カセットコンロなど火を使うことはできませんが、唯一有料でバーベキューを楽しめるスペースが、一足先に17日にオープンします。先月中旬に予約の受け付けを始め、すでにゴールデンウィークまでの土日・祝日はほぼいっぱいだということです。

増山宏恕店長「ようやく人数制限もなく通常通りの営業ができるので、あとは桜が咲くのを待つだけという状況で、わくわくしています。予約の状況も去より倍近く増えているので、期待はすごくあります」