■カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ プールD ドミニカ共和国代表2-5 プエルトリコ代表(16日、 フロリダ州ローンデポ・パーク)
WBC1次リーグのプールDは最終戦でプエルトリコ代表が5ー2でドミニカ共和国代表を破りプールD2位で準々決勝進出を決めた。
ベネズエラの1位通過が確定し、残り1枠をかけ、2勝1敗同士のドミニカ共和国代表とプエルトリコ代表が最終戦で対戦した。2013年の決勝カードとなった1次ラウンド最終戦、2大会連続準優勝のプエルトリコ代表は3回、ドミニカ共和国代表の先発、J.クエト(37・ホワイトソックス)から7番、C.バスケス(32・ツインズ)がレフトへ先制のホームラン。チームメイトはベンチを飛び出し迎え入れ、プエルトリコ国旗のジャケットを着せてホームランパフォーマンスを見せた。勢いにのるプエルトリコ代表は無死一、二塁で 1番、F.リンドーア(29・メッツ)がセンター前へタイムリーで3対0。2番、E.ヘルナンデス(31・レッドソックス)もセンター前へのタイムリーとホームランから始まり5連打で3点を加えた。さらに内野ゴロの間にも1点を奪い4対0とリードした。
その裏、ドミニカ共和国は先頭打者、ダルビッシュ有(36)と同僚の1番、J.ソト(24・パドレス)がセンターへソロホームラン。プエルトリコ代表に行った流れをひと振りで戻し、1対4と3点差にした。
5回、プエルトリコ代表は、1死から1番、リンドーアがセンター前へ。この打球をドミニカ共和国のセンターでイチローの愛弟子の2022年ア・リーグ新人王、J.ロドリゲス(22・マリナーズ)がバウンドを捕り損ねて後逸。これでリンドーアが一気にホームに還ってきて5対1。反撃ムードだったドミニカ共和国代表は痛いミスで失点してしまった。
その裏、ドミニカ共和国は選手がベンチで集まり円陣。心を一つにすると2つの四球で無死一、二塁としミスした2番、ロドリゲスがレフト前ヒット。無死満塁とチャンスを作った。打席にはダルビッシュのチームメイトでメジャー通算283本塁打のM.マチャド(30・パドレス)、ストレートを捉えたがショートゴロダブルプレー、この間に1点を返し2対5。ドミニカ共和国はチャンスを生かしきれなかった。
プエルトリコ代表は投手陣をつぎ込み8人の継投、最後は昨季32セーブを挙げたE.ディアス(28・メッツ)が3者連続三振で締め、プールDの2位で準々決勝進出を決めた。
試合終了後、歓喜に沸いたプエルトリコ代表だったが守護神のディアスが歓喜の輪の中で負傷。スタッフに抱えられてベンチに戻る様子に、選手たちの表情は一変した。