福島県から、ある旅行グループが歴史の町・山口県萩市を訪れました。目的はただの観光ではありません。訪れた場所のひとつがここ市中心部にある、小さなお堂です。一行の旅の目的とは?
白虎隊の歴史・・・小さなお堂を訪ねて

ときおり雪が舞う、寒い朝。萩市の路地にある小さなお堂、「唐樋地蔵堂」を18人のグループが訪ねました。

丁寧に手を合わせる先は、中に飾られている額。描かれているのは、会津藩「白虎隊」の最期の姿です。

一行は福島県西部・会津地方出身者たちです。訪問を知り、萩市の田中市長も駆けつけました。

田中文夫・萩市長
「大変お寒い中を、この萩市にお越しを頂きました。心から歓迎申し上げます」
明治維新目前の戊辰戦争で命を散らした白虎隊の悲劇は、会津の人の心に深く刻まれています。同時に、当時の敵方である長州藩、特に萩市には強いわだかまりがあるといわれます。