なぜ着用が薦められている?そして「努力義務化」とは?
なぜ、着用の「努力義務化」が進められているのか。そして、そもそも「努力義務化」とは何なのでしょうか。岡山県警交通企画課に聞いてきました。
(岡山県警交通企画課 内田晃裕警部)「自転車の運転者はヘルメット着用に努めなければならないということになる。『努力義務』ということでヘルメットを被ってくださいということになります」
岡山県では、去年1年間で自転車に関わる事故が929件発生し、18人が死亡しました。亡くなった人はいずれも、ヘルメットを着用していませんでした。JAFの実験映像では、自転車と車が衝突した際に、自転車に乗った人の頭がフロントガラスや路面にぶつかるなどの危険にさらされるのです(【写真を見る】参照)。
岡山県警が過去10年の自転車事故を調べたところ、ヘルメットを着用していない人の致死率は着用している人の4.7倍に上ったということです。
(岡山県警交通企画課 内田晃裕警部)「ヘルメットを被ることは、頭を守ることに役に立つので、自分の身を守るという意味でも、ヘルメットを被っていただきたい」
(記者)「もし被らなかった場合、罰則はあるのでしょうか」
(岡山県警交通企 画課 内田晃裕警部)「罰則はないんですけど、努力義務なので。自分の身を守るのが一番大事ですから、自分の身を守るということで自転車に乗るときはヘルメットを被るというのを皆さんにお願いしたい」
つまり、努力義務とはヘルメットをかぶらなくても刑罰には問われませんが、1人でも自転車事故で命を落とす人がいなくなるよう、全年齢に対して「着用するように」というものなのです。
このヘルメットの着用を努力義務化する改正道交法の施行は、4月1日からです。