哲学や歴史といった人文系の学問を得意とする学生が挑戦しやすくなるよう、来年から国家公務員試験の制度が変わります。
大卒程度で受験できる国家公務員総合職の試験は11の区分に分かれていますが、人事院によりますと、このうち「政治・国際」という区分を来年から「政治・国際・人文」に変更し、思想や哲学、歴史、芸術などの分野からも出題されることになります。
また、第一次試験で行われる選択式のテストでは問題の数を今の40問から30問に減らし、内容も時事問題を中心とするものを増やして、暗記一辺倒ではなく、普段から社会情勢などに関心を持っていれば対応できるような内容にするということです。
国家公務員は拘束時間の長さなどが敬遠されて、このところ受験者数の減少傾向が続いていて、今回の制度の変更は、人文系の学生や民間企業への就職を考えている人にも受験のチャンスを増やすことを狙ったものです。
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