2022年5月に大規模な漏水が発生した愛知県豊田市の明治用水。本復旧に向けた工事内容が決まりました。

愛知県豊田市の「明治用水頭首工」では2022年5月に、施設の老朽化などにより大規模な漏水が発生し、約3か月にわたって農業・工業用水の利用が制限されました。
復旧に向けては、これまで水門を支える柱「堰柱(せきちゅう)」などの地下部分で確認された空洞を応急的に塞ぐ対策が取られていました。

本復旧に向けては、地盤改良などによる補強工事も検討されてきましたが、きょう(14日)の復旧対策検討委員会で、農林水産省が耐久性や工事の安全性に不安が残るとして補強案を採用しないことを報告。

その上で、漏水現場付近の「堰柱」や土台部分を一度撤去し、岩盤まで掘削した上で基礎部分から作り直す方針を示しました。

工事は2025年度中をめどに完了する見通しで、農業用水などに影響はないということです。