海上自衛隊トップの酒井海上幕僚長は14日、レーダー照射問題などで悪化した韓国海軍との関係について「関係修復へ歩みを進める機は熟してきている」との考えを示しました。

酒井良・海上幕僚長
「今般の日韓政府間の関係修復という動向を見たところ、海上自衛隊と韓国海軍の過去の問題をしっかりと整理し、互いに関係修復へと歩みを進めていくという点において、機は熟してきていると考えております」

いわゆる徴用工問題で韓国政府が解決策を示すなど、両国に関係改善の兆しが見える中、酒井海上幕僚長は14日、防衛当局間においても「環境の変化に応じて問題の解決や整理するアプローチが必要だ」と強調しました。

2018年に起きた韓国海軍による自衛隊機へのレーダー照射問題以降、日韓の防衛当局の関係は悪化していましたが、酒井氏は「問題解決に向けて認識を根本的に解決するのか、将来を見通して再発防止で合意するのか、色んなアプローチがある」と話し、「問題を防衛当局間が整理して、次のステップに向けていきたい」と関係修復に向け韓国側と協議していく考えを示しました。