福島県二本松市の大七酒造で、酒米を蒸す作業が無事に終わったことを祝う「甑(こしき)倒し」の儀式が行われました。

「甑倒し」は、毎年、酒米を蒸す時に使う甑という道具を使い終わる節目に行っています。

仕事を終えた甑に酒の神様を祀って、蔵人たちの無事に感謝し、酒造り中の労を社員全員でねぎらうのが習わしです。

儀式では、酒米を蒸す釜屋と呼ばれる蔵人が神様に扮し、関係者たちが玉串を捧げました。

大七酒造 太田英晴社長「仕込みの期間中はしっかり低温が続いたので引き締まった良いお酒ができた。気持ちよく飲んでいただけたら良いなと思う」

仕込んだ酒は、来年以降甘みが増したあと、出荷されるということです。