新型コロナの5類引き下げに先立って、マスクの着用が13日から「個人の判断」になりました。感染防止対策の緩和によって県民生活も大きく変わろうとしています。
(田邉記者)「通勤時間帯を迎えた大分市中心部です。きょうからマスクは自主判断になりましたが、あまり光景が変わったようにはみえません」
13日朝の大分市中心部ではJR大分駅を利用する多くの人がマスクを着けて勤務先や学校に向かっていました。実際に府内中央口を行き交う500人を対象に調査したところ、「マスクあり」は474人で「マスクなし」は26人でした。
(県民)「呼吸がしにくい息苦しい。(マスクをとるとどうですか?)とっても気持ちいいです」「つけていないと思われるのが怖い」「みんなが外しているなら少しずつ外して行こうかな」「持病もあることだし、マスクをしておきたいと思います」
政府は今年5月に新型コロナの感染症法上の分類を2類相当から5類に引き下げます。これに先立って、「原則着用」としていたマスクは屋内も含めて13日から個人の判断に委ねられることになりました。ただ、医療機関や高齢者施設、混雑した電車やバスなどではマスクの着用が推奨されています。
県庁では職員の判断に任せているため、職場ではマスクを着ける人と着けない人が混在しています。一方、手洗いや消毒・換気などの対策は続けていて、感染予防に努めています。
(県人事課・井下秀子課長)「特段マスクは必要ないということで、外している職員もいる。本日から考え方が変わったからといって混乱が起きているという状況にはない」
国のガイドラインでは事業者が従業員や利用者に対してマスクの着用を求めることを認めています。大分市のアミュプラザおおいたではテナントに対してはマスクを推奨していますが、利用客は個人の判断に任せています。
(JR大分シティ販売促進グループ・加藤文和グループ長)「新型コロナはまだ5類に引き下がったわけではないですし、安全安心の部分もありますので義務ではないんですが、JR大分シティとしてはテナントにマスクは推奨という形でお願いしております」
マスクの自主判断という緩和に対して様子見をしている人も多く、コロナ禍前の生活に戻るには様々な周囲の状況を見極めるための時間がまだかかりそうです。