大きな節目であることに間違いはありませんが、街ではどれくらい変化が見られたのでしょうか。政府の方針により、新型コロナウイルス対策としてのマスク着用がきょう(13日)から屋内・屋外問わず原則「個人の判断」となりました。
けさ(13日)のJR岡山駅です。通勤・通学をする人はちらほらとマスクを外している姿も見られましたが依然、多くの人がマスクを着用していました。

(小寺健太記者・リポート)「きょうからマスクの着用は個人の判断に委ねられますが、市役所を訪れた人はマスクをした人が目立ちます」

岡山市役所では、窓口業務や相談業務をする職員に対しては当面の間、マスクの着用を推奨していますが、市民と接しない職員や来庁する市民は個人の判断になりました。

(岡山市保健福祉局 宮地 千登世 感染症対策局長)「大きく変わったかなというのは感じていません。今後、機運も徐々に上がってくると思うので、マスクを外す判断は状況を見ながらかなと思います」

多くの買い物客で賑わう百貨店では、きょうから客への着用は求めませんが、社員らは原則、「着用」しての接客としています。「一気には変わらない」と理解しながらも、物産展の出展者はもどかしさも感じているといいます。
(出展者)「客との対話を楽しみにしているので、マスクを外した状態で客と会話をしたい」

(杉澤眞優アナ 路面電車リポート)「この時間、ほとんどの席が埋まっていて、乗客は全員マスクを着用しています」
多くの人が乗り降りすることもあってか、雰囲気はこれまでとあまり変わっていませんでした。路面電車を含む公共交通機関でも乗客の判断になりますが、政府の方針にもあるよう、両備グループでも、「混雑時にはマスクの着用を」と呼びかけています。

(路面電車の運転士)「高齢の人も乗ったりするので、そのあたりは気にしていただければ、こちらとしても助かる」

脱マスクの生活に向けての第一歩になるのか。それぞれの企業・職場の対応はしばらく様子見といった状況が続きそうです。
【スタジオ解説】
岡山市内でも判断が分かれた「マスクの着用」です。厚生労働省のHPを見ますと、そもそも「これまでも屋内では状況に応じてマスク着用を求め、屋外では外しても大丈夫」との方針を示していました。
今日からは、屋内・屋外ともに個人の判断に委ねられますが、多くの人がマスクを着けているのが現状です。ただ、医療機関や高齢者施設、公共交通機関の混雑時には引き続き配慮が求められています。

政府の方針変更を受け、けさ(13日)のJR岡山駅では様々な意見が聞かれました。
(街の人)
「マスクを外していいかなと。外せるなら外しちゃおうと。意外と皆着けているなという感じです」
「外します。電車の中でも、『あの人つけていない』と思われないじゃないですか、着けなくていいってなって」
「感染者がもう少し少なくなるまでは、マスクをしようと思っています」
「着けておくように会社からも言われています、個人的にもしていないといけないかなと、周りに迷惑をかける、もしかすると無症状とかもあるので」
「私はずっと着けます、疾患を持っていますから、不安です、大いに不安です、これから海外の人もたくさん来るようになるでしょ、それが一番不安です」
「みんなが外していったら外すかなと、僕も同じです」
「他人の目も気にしつつ、自分の外したいという意欲があるので半々ぐらいです」

【スタジオ解説】
RSKアプリで、マスク着用についてアンケートを取った結果
・方針が変わったことを意識した人=6割以上
・実際にきょう外でマスクを外した人=15%
という結果になりました。
意見として
・周りの目が気になる
・花粉症やアレルギーがあるので外せない
・「個人の判断に委ねる」というのは無責任ではないか
・周りの人への気遣いを忘れないでほしい
などといった意見が聞かれました。

また、ぐるなびの調べによりますと、飲食店でのマスクの着用については、これまでは「飲食をするときだけ外す」という人が約半分を占めていましたが、今日以降は「飲食中は最初から最後まで外す・店内ではずっと外したまま」という調査結果も出ています。今後、屋外でマスクを外す傾向は増えていきそうです。

(坂井キャスター)
「周りの様子を見ながらどう変化していくのか、花粉の飛散が減っていくとともに街の様子も変わっていくかもしれませんね」
(杉澤キャスター)
「もちろん個人の判断ですが、それぞれの事情があるのでどちらにしても配慮を忘れないことが必要です」
