3月21日に福島県立美術館で開幕するTUF開局40周年記念「美をつくしー大阪市立美術館コレクション」。期間中は、国内外を代表する170あまりの作品が展示されます。注目作品を1作品ずつ紹介していきます。

和服の袖や裾をたくしあげた女性。そのとなりには、夢中になって貝を拾う子どもたち。こちらは、日本を代表する浮世絵師、葛飾北斎の『潮干狩図(しおひがりず)』です。

肉筆画であるこの絵は、北斎の作品として初めて国の重要文化財に指定されました。

福島県立美術館学芸員・増渕鏡子さん「遠方に描かれている富士山が見えると思うんですが、輪郭線を描かず、ぼかして洋風画のように書いているのが1つ北斎の新しい点だろうと思います」

「美をつくしー大阪市立美術館コレクション」は3月21日から5月21日までで、葛飾北斎の『潮干狩図』は、3月21日から4月2日まで展示されます。