春の高校野球岡山県大会、創志学園対岡山理科大学附属の決勝が、倉敷市のマスカットスタジアムで行なわれました。

決勝戦は、創志学園と岡山理科大学附属高校との一戦となりました。

創志が序盤に2点を先制し迎えた4回ウラ。理大附属は、2アウトランナー1・3塁とチャンスを作り7番の西村がセンターの後ろに抜けるタイムリーで逆転。この回一挙4点を追加します。

追いつきたい創志は直後の5回。フォアボールなどでランナーをためたところで迎えたのは4番・金田。力強く振りぬいた打球は放物線を描きライトスタンドへ。傾きかけた流れを一気に手繰り寄せる3ランで逆転に成功します。

その後は、創志自慢の強力打線が火を吹き着実に得点を重ねると、投げてはエース岡村が4回以降立ち直り相手に隙を与えません。

結局、創志学園が11―4で理大附属を下し2年連続で春の大会を制しました。

(創志学園 金田恭汰 選手)
「次のバッターにつなぐという意識で打ったら、ああいう結果になったので良かったです。まだ隙のある部分や課題が多く残っているので、3か月間でその課題をしっかりつぶして、夏に挑んで行きたいと思います」

また2010年から創志学園を率いてきた長澤宏行監督は、今年の夏で引退することを明らかにしました。春夏合わせて5回甲子園に出場するなど、創部以来チームを岡山屈指の強豪に育て上げました。長澤監督は、最後の代となる選手とともにこの夏、聖地で躍動したいと語ります。


(創志学園 長澤 宏行 監督)
「もっともっとやりたいというのが本音ですが、この3年生を含め、3・2・1年生。僕がいる夏まで、1・2・3年生を同じようにしっかり指導して、創志学園が全国で名前が出るようなチームに育っていってもらえるように。最後、頑張りたいと思います」
(創志学園 横井 寿海 主将)
「最後の夏、自分達が監督さんを甲子園に連れていけるように、一球一球集中して、夏も勝ちとっていきたいです」

すでに夏を見据える創志ナインです。春の大会を制した創志学園は、来月4日から島根県で開かれる中国大会に出場します。