NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は、ロシアが制圧に向け攻勢を強めるウクライナ東部の要衝バフムトについて、「数日中にロシア軍によって陥落する可能性がある」と指摘しました。

NATO ストルテンベルグ事務総長
「今後、数日のうちにバフムトが陥落する可能性も否定できない」

ストルテンベルグ氏は8日、「ロシアは多くの軍隊を投入して質を量で補おうとしている」と話し、ウクライナ東部の要衝バフムトが陥落する可能性を指摘しました。

そのうえで、「これはロシアを過小評価すべきではないことを強調しているに過ぎず、我々はウクライナへの支援を継続しなければならない」と訴えました。

バフムトをめぐっては、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者が東側全域を制圧したと主張していました。

ゼレンスキー大統領は。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「前線と防衛、 バフムトのための戦い。ドンバス地域全体が優先課題です」

“全ての領土を取り戻すため、全力を尽くしている”と強調しました。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は「国際女性デー」に合わせ、クレムリンで開かれたイベントで、ウクライナ侵攻に関わる女性の軍関係者や看護師らを称えました。

ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナの州の女性たちも参加していて、侵攻の継続に向け、国民に支持を呼びかける狙いもあるとみられます。