伝統の「わら駒祭」が長野市の神社で行われ、2年ぶりに大きな「わら駒」が地区を練り歩きました。
氏子が鳴らす鐘の音とともに地域をまわる大きなわら駒。

長野市の桐原(きりはら)地区では、かつて馬の飼育が盛んだったことから、稲わらで編んだわら駒を神社に奉納する祭りが江戸時代から続いています。
今年は、2年ぶりに大(おお)わら駒の巡行が行われ、氏子など20人とともに地区をめぐり、桐原牧(きりはらまき)神社に納められました。
かつてこの祭りのハイライトといえば…

「新馬ー!」
地区の保存会が作ったわら駒をくじで引き当てる抽選会でしたが・・・
新型コロナの影響で3年前から中止が続いていて、今年も、1体3000円で希望者に販売する形となりました。
用意されたわら駒は、地区の保存会が制作したおよそ300体。
販売開始の10時を前に、近所の人などが列を作りました。
「きょう初めてで、県外からお嫁に来て、きのうニュースで知ったので買いにきました」
「穏やかに平穏で普通の一年を過ごせたらいいなと思います」
「近所に住んでいるのでこういうことを大切にしたいなと」
「何しろコロナが収束して健康でいられますように、それだけです」
関係者は、2024年こそ通常通りの祭りを行えればと話していました。