小中学校9校が閉校する岡山県 そして県北の伝統校が…

卒業シーズン、さらに4月には入学シーズンを迎えますが、この春で役目を終える学校もあります。学校の統廃合です。

この3月で閉校となる、岡山県内の小中高校の一覧です(画像参照)。小学校8校、中学校が1校で、多くが同じ市町村の学校に統合されることになります。その多くが岡山県北にあるということがわかります。

その主な原因となっているのが「少子化」です。新入生が減る中で、この春、岡山県北から県南への移転を決めた高校があります。倉敷市へ移転する、津山市の私立高校・作陽高校です。「一つの高校が消えることで街が変わってしまう」と、さまざまな方面から先行きを不安がる声が聞かれます。

渋野日向子選手も通った 創立93年の伝統校が津山を去る 

(作陽高校 卒業生代表)「歩みを止めることなく、1歩ずつ進んでいきたいと思います」

津山市で行われるのは最後となった、作陽高校の卒業式です。スポーツの強豪として知られ、女子サッカーはおととし全日本選手権で準優勝に輝くなど、全国大会で幾度となく上位入賞。

全英女子オープンで優勝したプロゴルファーの渋野日向子選手や、サッカー・元日本代表の青山敏弘選手など、数々のトップアスリートが輩出してきました。その創設93年の伝統校が、来月から「作陽学園高校」と名称を改め、倉敷市へ移転するのです。

(作陽高校卒業生)
「高校で初めて津山に来て、すごく人も温かくて、最後の津山の卒業生になれてよかったです」
「すれ違いで挨拶しても絶対返してくれるし、温かい津山でした」