コロナ禍で着用を求められ続けてきたマスクについて、1週間後の今月13日から政府は「個人の判断に委ねる」としています。13日からはずすかどうか、迷っている人も多いと思います。判断のポイントを感染症の専門家はどう考えるか聞きました。

新型コロナの感染拡大が始まってから3年間、基本的な感染対策として着用を求められてきたマスク。現在は、屋外では原則不要、屋内では着用が求められていますが、今月13日から「個人の判断」となります。

はずすかかどうか、迷っている場合、どう判断すべきか、富山県衛生研究所の大石和徳所長は。

富山県衛生研究所 大石和徳 所長:「迷っておられる方は今のままでいいんじゃないかと私は思います。現在の感染状況はだいぶ落ち着いてはいますけど、必ずしも出口が見えているとは言い切れないんじゃないかなと思いますね」

オミクロン株の感染力は依然高く第8波が収束した要因もはっきりしていない中、大石所長は「脱マスク」を急ぐ必要はないといいます。

大石所長:「(感染)リスクが高いなと感じたら、私もマスクをつけると思いますね。マスクをはずすためには、いろんな環境の準備、例えばお店に入った時にマスクの着用を求められないような状況が多くなってくる、食事をする場合あるいは買い物をする場合、そういった環境ができてこないとマスクを外して外出をするっていうのはなかなかならない」