入学してから3年間、コロナ禍の困難な状況で学んだ看護学生が、6日卒業式を迎え、新たな一歩を踏み出しました。

新型コロナの感染状況が落ち着き、4年ぶりに出席を許された保護者の拍手が卒業生を迎えます。

長野県佐久市の佐久総合病院看護専門学校で開かれた卒業式には、60人が出席しました。

入学したのは、新型コロナの感染が広がり始めた2020年4月で、この3年間、コロナの影響を受け続けてきました。

卒業までに1000時間以上の実習を終えましたが、病院ではコロナ前の半分ほどしか行えず、オンラインや校内で工夫しながら学びを深めてきました。

(卒業生代表・小林眞織(まおり)さん)「緊急事態宣言により、最初の授業から自宅でのオンライン授業となりました。このような状況で医療従事者を目指したことに対する不安が重なり、自分は看護師になれるのか何度も悩みました。多くの困難を乗り越えられたのは、ここにいる61期生のみんながいてくれたからです」

(卒業生)「患者さんを先入観や固定観念で捉えるのではなく、直接手で触れたり感じたことを大切にして、一人ひとりの患者さんと向き合っていきたい」

逆境に負けず、2月に国家試験を終えた卒業生は、4月から長野県内の厚生連系の病院に勤務する予定です。