トルコとシリアを襲った大地震から1か月となる6日、福島県飯舘村では、募金活動が行われました。発案したのは、子どもたちです。

発生から6日で1か月となった、トルコとシリアを襲った大地震。これまでに5万2000人を超える死者を出し、いまもなお、多くの人が避難生活を強いられています。

「募金のご協力をお願いします。」

そうしたなか、飯舘村役場では6日、募金活動が行われました。募金箱を持っているのは、「いいたて希望の里学園」に通う5年生たちです。

募金活動を行う5年生「募金が集まってトルコとシリアへの支援が進むといいと思います」

飯舘村は東日本大震災・原発事故の影響で全村避難を余儀なくされ、いまも一部で避難指示が続いています。

子どもたちが通う「いいたて希望の里学園」は、避難を経験した4つの小中学校が統合された義務教育学校で、3年前に開校しました。

震災当時、世界中からの支援を受け復興を進めてきた飯舘村。

今回「恩返しがしたい」と募金を発案したのは、子どもたちです。募金箱も自分たちで手作りしました。

子どもたちは、募金した人には飯舘牛やエゴマなど、村の特産品をモチーフにしたオリジナルのステッカーを渡しました。

募金した人「一生懸命募金箱を作って計画されていたんだなと思って、お互いに助け合うという気持ちを持ってくれているのかなと思った」

集まった募金は、日本赤十字社などを通して現地に届ける予定で、子どもたちはこうした支援活動を今後も続けていきたいということです。

募金活動を行う5年生「自分たちも(地震で)大変だったことがあるので、少しでもトルコとシリアの人たちの負担が減るようになればいいなと思います」