自動車メーカーの「SUBARU」は中村知美社長が会長に就き、新しい社長に大崎篤専務が昇格する人事を発表しました。

中村知美社長
「組織風土改革、トヨタさんとの関係強化、そしてSUBARUブランドの価値向上を重点ミッションと据えてやってまいりました。自己評価となりますが、着実にその成果が出ているという手応えを感じております」

大崎篤次期社長
「混沌とした予測不能な時代における舵取りを現社長の中村の後を引き継ぎ、担うことに身の引き締まる思いでいっぱいでございますが、先が見通しづらいからこそ地に足をつけ、軸をぶらさず、前をしっかり向いて、この重責を果たしていくことがこれからの私の仕事であると強く思っております」

SUBARUによりますと、6月に開催予定の株主総会後に中村知美社長が会長に就任し、大崎篤専務が社長に昇格するということです。

SUBARUでは2017年に検査不正が発覚。翌2018年に社長に就任した中村氏のもと再発防止や再建を進めてきました。今回、社長に昇格する大崎氏も2017年に品質保証本部長として問題解決にあたっていました。

大崎氏は現在、製造本部長として、群馬県大泉町にEV=電気自動車の専用工場を新設し、2027年以降に稼働させる計画についても主導的な役割を担っていて、新たな経営体制のもと、EVシフトへの対応を強化していきます。