中国南部の福建省厦門市で、市民に防空施設の位置を知らせるアプリが登場しました。

記者
「厦門市ではきょうから有事を想定した新たなサービスが始まりました」

中国南部・福建省の厦門市政府は、きょうから市民向けの公式アプリに防空施設を検索できる機能を追加しました。空襲やミサイル攻撃を受けた際に避難する地下鉄の駅や地下歩道を地図上で探すことができるほか、有事の際には警報も鳴るということです。

この「防空壕」機能を追加した理由とは…。

記者
「厦門市は台湾海峡をはさんで台湾のすぐ向かいにあることがわかります」

厦門市政府は防空施設の検索機能を追加した狙いについて、「戦時中の敵の航空攻撃に対し効果的に対処するため」と説明。台湾周辺での有事を想定しているとみられます。

福建省では、厦門市をモデル地区として同様の取り組みを省内全域に広げる方針です。