長野県内では18の公立高校で卒業式が行われました。
国の方針を受けて、マスクを外して式に臨む生徒も多く、笑顔で学び舎を巣立ちました。

飯山市の飯山高校では普通科・探求科・スポーツ科の5クラス192人が卒業を迎えました。
多くの卒業生が入場時にマスクをはずし、参列した保護者に晴れやかな笑顔を見せていました。

文部科学省では、卒業式のマスクの着用について、校歌斉唱など大勢で声を出す場合を除き、式典全体を通じてマスクを外すことを基本とする通知を各自治体に出しています。

この高校では、国の方針を踏まえた上で、卒業生のマスク着用は個人の判断に任せ、保護者や職員には着用を呼びかけました。

(卒業生代表・宮島愛実さん)「コロナ禍での相次ぐ休校、休止になったイベント、消えた学校生活、3年前誰もが想像していた華やかな高校生活とは違っていたかもしれません。ですが私たちは失ったものだけではありません。この3年間を通し、改めて当たり前は当たり前でない、ということに気づくことができました」

3年前の入学当初から新型コロナに翻弄されてきた今年の卒業生。

高校生活最後のきょうは、マスクを取って笑顔で写真を撮り合いながら、互いの門出を祝っていました。

(卒業生は)「マスク取れてよかったです」「最後なのでマスクをつけなくてもいいかなと。みんなの顔を見て卒業したいなと思ったので外しています」「あーこういう顔だったんだという感じですね、最後に見られたので良かったです」

(マスクをつけていた卒業生)「慣れで付けてしまって」

県によりますと公立高校の卒業式のピークは2日で、33の高校で式が行われます。