国会では、きょうから論戦の舞台が参議院に移り、野党の論客が質問に立ちました。

立憲民主党 辻元清美参院議員
「総理の口癖は、『様々』なんですよ。『様々な』議論とか、『様々な』意見と総理がおっしゃるとき、大体ごまかすときなんですね。私との質疑では『様々な』議論、『様々な』意見という言葉は封印していただきたい。これをまず申し上げておきます」

審議の冒頭で総理の“口癖”に注文がつきましたが…

岸田総理
「『様々な』…失礼。『様々』と言っちゃいけなかったですね、ごめんなさい。この10年間を見ましても、子ども・子育て政策については、社会の変化の中で『様々な』議論が行われてきました」

少子化対策をめぐって、きょうも様々な議論が行われました。

立憲民主党 小沢雅仁参院議員
「ぜひとも学校給食法を改正をして、小中学校の給食費の無償化に積極的に取り組んでいただきたい」

少子化対策をめぐり、野党側は給食費の無償化を実現するよう岸田総理に迫りました。

岸田総理
「学校給食費の無償化については、既に地域の実情に応じて実施している自治体もあり、自治体間・学校間での給食の実施状況に差があります」

岸田総理は「まずは、学校給食法における国としての責任をしっかり果たし、給食費の負担軽減に努めていきたい」と述べるにとどめました。

次に質問に立ったのは、かつて所得制限のない「子ども手当」に強硬に反対したこの人です。

自民党 丸川珠代参院議員
「(岸田総理は)平成21年当時の子ども手当をめぐる国会での論戦や、わが党の対応について、『反省すべきものは反省しなければならない』とお答えになりました。私もまったくその通りだと思います」

丸川議員はこう述べつつも、当時の自民党の判断は間違っていなかったと強調し、岸田総理も「当時の政策判断について、反省すべき点があるという趣旨で申し上げたのではない」と応じました。