布に漆を塗ってかためた彫刻「乾漆」で知られ、岡山大学の名誉教授も務める上田久利さんの作品展が、岡山市北区で始まりました。

躍動感のある「びわの葉」は、風になびく髪の毛をイメージしています。目に見えない「風」をテーマにした作品です。

会場に並ぶのは、乾漆や銅像など約80点。上田さんが岡山大学や倉敷芸術科学大学で教鞭をとるかたわら、制作したものです。仏像にも用いられている「乾漆」の魅力を、作品展で身近に感じてほしいといいます。
(彫刻家 上田久利さん)「ほとんどの作品が『乾漆』。漆という素材を使っていますので、派手ではないんですけど、素材のもつ魅力、色と形を感じていただければいいなと思います」
「上田久利彫刻展」は、3月6日まで岡山高島屋で開かれています。