国連安全保障理事会では28日、大地震で被災したシリアに関する会合が開かれ、被災者に支援物資が行き渡っていない現状について、アメリカとロシアによる非難の応酬となりました。

国連安保理では28日、大地震の被害を受けたシリアについて、北西部の反体制派地域の被災者に物資が行き渡らない状況が続いていることなどを議論する会合が開かれました。

アメリカの代表は、シリアのアサド政権や後ろ盾になっているロシアに対し、当局者による支援物資の横領や搬入の阻止といった報告があるなどと指摘し、反体制派地域への支援を実現させるよう求めました。

一方、ロシアの代表は、アメリカの制裁によりシリアに援助する肥料が途中の港で立往生していると指摘。また、シリアの反体制派が政権支配地域からの支援を妨害していると主張した上で、「欧米は反体制派のテロリストが豊かになる不正行為を隠蔽しようとしている」などと批判。

アメリカとロシアによる非難の応酬となりました。