長野県飯山市の千曲川で地元の小学生がサケの稚魚を放流しました。
近くのダムでは2022年、2匹の遡上を確認。
今回の稚魚は何匹戻ってきてくれるでしょうか。

サケの稚魚の放流は、県や電力会社、地元自治体などでつくる協議会が行っているもので、飯山市、野沢温泉村、栄村の5つの小学校の3・4年生75人が千曲川の河川敷に集まりました。

県水産試験場の研究員からサケの生態を学んだあと、およそ5万匹の稚魚を放流。

子どもたちは、1人ずつ稚魚が入ったバケツを受け取って川に流していました。

「おっきくなって帰ってきてもらいたいです」

「あの魚がサケって知らなかったから初めて知ることができてよかったし楽しかった」

「このくらいの小さいサケが3,4年後に大きくなって戻ってくるって考えるとすごいなと思いました」

千曲川を下り、日本海で成長したサケはおよそ4年後に遡上すると言われています。

2013年に放流場所に近い西大滝(にしおおたき)ダムで確認されたサケ。

サケの遡上は日本海での生育状況や天候などの影響が大きく、ここ10年もゼロから26匹までと変動しています。

千曲川のサケの遡上調査は、国が今年度で打ち切る方針ですが、県は、ひきつづき県独自で調査を続けたいとしています。