新型ウイルスの感染収束とともに県内を訪れる外国人も回復傾向です。そんな中、増えているのが外国人からの110番通報。日本語が分からない外国人にどう対応するのか、県警が実演しました。

【通信指令室の担当官】「This is the Niigata police」
英語で答える県警本部通信指令室の担当官、通報者は外国人です。スキー場でコース外滑走をして道に迷い、通報してきたという想定で、通信指令室で名前や国籍などを確認します。

その後、電話を別室にいる通訳官にも繋げ「三者通話」を始めます。
【通信指令室の担当官】「アメリカ人の方から110番入っているので、通訳をお願いします」

【通信指令室の担当官】「この方は、けがはしていませんか?」
【通訳官】「Are you injured?」
【通報者】「I'm not injured.」
【通訳官】「けがはしていません」
【通信指令室の担当官】「けがはしていませんね」

通訳官を介してけがの有無や服装、装備品などの状況を聞き取りました。
新型ウイルスの感染の落ち着きとともに県内の外国人旅行者も回復傾向です。それに伴い、外国人が関係するトラブルも増加。去年の『三者通話』は7件でしたが、今年は27日までに、すでに10件となっています。

特に多いのが、バックカントリースキーなどでのトラブルで、1月に妙高で起きた外国人スキーヤーの遭難も、このシステムを活用し捜索したということです。
【新潟県警察本部 地域部 通信指令課 吉田雅行次長】「今後も外国人のトラブル増加が予測される。こういったシステムがあることを知ってほしい」
