聴覚障がいのある女の子が重機にはねられ死亡し、両親が運転手らに損害賠償を求めた裁判。大阪地裁は賠償を命じた一方で、「聴覚障がい者の収入は全労働者の平均とはいえない」と判断しました。

5年前、大阪市生野区で歩道に重機が突っ込み、聴覚支援学校の児童で当時11歳の井出安優香さんが死亡。

両親は運転していた男らに、およそ6100万円の損害賠償を求めていました。

裁判では「将来得られるはずだった収入」=「逸失利益」が、障がいを理由に減額されるかが争点となり、被告側は「聴覚障がい者の平均賃金」で算出すべきと主張していました。

判決で大阪地裁は、「将来的に様々な就労の可能性があった」としながらも、「聴覚障がい者の収入は全労働者の平均と同程度であったとはいえない」として、逸失利益は全労働者の85%にあたると判断。男らにおよそ3700万円の賠償を命じました。

安優香さんの母 井出さつ美さん
「どんなに努力しても、聴覚障がい者だっていう、その一言で、社会に受け入れてもらえないんですかって」

井出さんの両親は、控訴するかどうか今後、検討するとしています。