海上自衛隊とアメリカ海軍は広島湾では初めてとなる共同訓練を行いました。岩国基地ではアメリカ軍と海上自衛隊の航空機が勢ぞろいするデモンストレーションがあり、基地周辺での動きが激しくなっています。


2月27日午前8時半頃、アメリカ海軍のドック型輸送揚陸艦「グリーン・ベイ」がアメリカ軍岩国基地を出港しました。

午前11時ごろには基地沖の海上でグリーン・ベイの後部からエアクッション型揚陸艇が姿を現し、周辺を航行する様子が見られました。


海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」との訓練が行われたとみられます。

海上自衛隊によりますと、この訓練にはアメリカ海軍から強襲揚陸艦「アメリカ」、ドック型揚陸艦「アシュランド」なども参加するとされていて3月12日までの予定です。


現在、陸上自衛隊とアメリカ軍が九州・沖縄で合同訓練「アイアン・フィスト23」を行っていて、今回の訓練は、この機会を活用したものだとしています。

矢田史子記者
「アメリカ軍岩国基地の滑走路に勢ぞろいしたアメリカ軍や自衛隊航空機。日米のパートナーシップの絆の強さを象徴する光景です。岩国基地に所属する各部隊の家族写真のようなものだそうです」


3月1日に海上自衛隊岩国航空基地の第31航空群が隊を開いて50周年を迎えるのに合わせ、自衛隊の呼びかけで行われました。


通称、エレファント・ウオークと呼ばれアメリカ空軍の伝統とされますが、はっきりしたことはわかっていないということです。

海兵隊や海軍、海上自衛隊の各部隊に所属する航空機が1機ずつ、合わせて17機が滑走路に並びました。岩国基地は、アメリカ軍と海上自衛隊、民間機が滑走路を共同使用しています。

岩国基地沖には日米共同訓練に参加しているグリーン・ベイの姿もありました。

北朝鮮のミサイル発射や台湾有事の想定で日本を取り巻く安全保障環境が大きな転換期を迎え、岩国基地の軍事的役割はいっそう高まっています。

基地報道部は「日米のパートナーシップや抑止力を内外に示す機会となった」とコメントしています。