明治安田生命サッカーJ3リーグがいよいよ今週末、開幕します。悲願のJ2復帰へ、今シーズンにかけるカターレ富山を取材しました。

2014年にJ3へ降格し、9シーズン目を迎えるカターレ富山は、ことしに懸けています。

「ことし必ずJ2に」

「J2復帰は絶対にしなきゃいけない」

「J2復帰してサポーターを喜ばせられるようにこの1年全力でサッカーしたい」

6位で終えた昨シーズン。ホームゲーム11戦連続無敗やJ3年間の最高勝ち点60を打ち立てたベテラン選手やフォワード主力選手の多くは残り、守備面の補強として、新たに8人の選手を迎えました。

ことしのチームキャプテンを務める脇本晃成(わきもと・こうせい)選手。2016年からカターレで4シーズンプレーした後に、岩手へ移籍しJ2昇格を経験。4年ぶりの古巣復帰でチームをJ2に導きます。

脇本晃成選手:「またこのチームでやれることすごく幸せを感じています。ほかの選手をいかせるプレーだったり、守備でのピンチを防ぐところであったり、そこをどんどん出していければ」

センターバック下堂竜聖(しもどう・りゅうせい)選手は相手の動きを読み取り、攻撃の芽を摘み取る頭脳プレーが持ち味。

ゴールキーパー柴崎貴広(しばさき・たかひろ)選手はプロ23年目で、東京ヴェルディや横浜FCなど経験豊富なチームの守護神です。

そして注目のルーキーは富山市出身の鍋田純志(なべた・あつし)選手。優れた身体能力とヘディングの強さを武器に、ディフェンスラインを統率します。

鍋田純志選手:「しっかりトレーニングを積めている。プロになった実感。個人としてもレベルアップできている」

ことしJリーガーを13人も輩出した大学サッカーの強豪、桐蔭横浜(とういんよこはま)大学でキャプテンを務め、全国制覇も経験。右膝の前十字靭帯断裂という大怪我を乗り越え、地元富山で憧れのサッカーー選手になる夢を叶えました。

鍋田選手:「(プロに)なれたからにはしっかりここで結果を残せるようにっていう強い覚悟を持ってやってます。J2復帰の力に少しでもなれるようにしたい」

ことしのカターレが目指すのは『ノンストップ・シームレスサッカー』。攻守の切り替えを早く。常に動きを止めず、アグレッシブにボールを奪いに行く。攻撃的で躍動感のあるサッカーを目指します。

先月30日からおよそ3週間、高知県でキャンプを行い、ハードなメニューをこなしながら、体力やフィジカルを鍛え上げました。今月21日からは富山に戻り、連携を意識した実践練習を重ねています。

この日の練習から、期限付きでの移籍が決まった横浜Fマリノスのゴールキーパー田川知樹(たがわ・ともき)選手が参加。早速キレのある動きを見せていました。

田川知樹選手:「まず思ったことは富山に来て寒いなっていうのは思って、横浜との差がすごいので体調しっかりコントロールしながら。カターレ富山のJ2復帰っていう明確な目標い向けて、いまは僕は来たばかりですけど少しでも早く慣れてなじんで、1つでも多くの勝利を掴み取りたい」

期待の新戦力が多く加入した今シーズンのカターレ。悲願のJ2昇格へ、まずは開幕ダッシュに期待です。

カターレ富山 小田切道治監督:
「いい守備からいい攻撃っていうのは頭の中にありますし、そこらへんの連携も踏まえてキャンプの成果がどれだけ出るか、開幕戦楽しみにしていてください。選手が下を向かないで90分やり通すメンタリティを植えつけたいので、そういうところも見ながら、ぜひ熱い応援お願いします」

カターレの開幕戦は今週末の3月5日、アウェーでY.S.C.C横浜と戦います。富山県内ではイオンモール高岡でパブリックビューイングも行われるということです。