少しずつ変わっていく、コロナ禍のルール。3月13日からは、いよいよマスクの着用が“緩和”されます。必需品だったマスク、そしてアクリル板はどうなっていくのでしょうか?

3倍以上に増えたマスクの生産量

2021年度のマスク(国内生産・輸入)の生産数量は、約148億枚。コロナ前の2018年度と比べると、3倍以上になっています。
今後マスクの着用が緩和されると、生産はどうしていくのでしょうか?マスクを作っている会社を取材しました。

ペットシーツやウェットティッシュ 不織布を生かす製品作り

息がしやすいフィルターを使用した「ナノエアーマスク」や、女性に人気のカラーマスクなど、約100種類のマスクを製造販売しているアイリスオーヤマ。

アイリスオーヤマ広報室 今泉真紀さん:
当社はマスクの製造を国内で生産できるように、2020年6月に国内の生産工場を造りました。

アイリスオーヤマは、コロナ禍でのマスクの需要に応え、2020年に国内の工場に不織布を作る設備を導入。現在、中国と日本の2か所の工場で作っていますが、今後ここまでの設備が必要なのかということになってきます。

そこで展開しているのが「ペットシーツ」です。
表面に使われている不織布は、マスクと同じ素材からできています。他にも、「介護用の防水シーツ」や、「ウェットティッシュ」などにも活用しており、今後さらに衛生商品の開発にも力を入れていきたいとのこと。

ただ、アイリスオーヤマのマスクは色や形、バリエーションが非常に豊富で、2022年は2021年と比べて売り上げは10%増となりました。今後も花粉症の人の利用や、ファッション感覚でマスクをつける人も多いということで、マスクの生産は継続する予定です。

アイリスオーヤマ広報室 今泉真紀さん:
世の中の需要に合わせた供給体制・生産体制を継続していきたいと思っています。

コメンテーター 松尾依里佳:
ウェットティッシュの消費はコロナを経てすごく増えたので、今後も多分買い続けると思います。