
こちらは甲府市が調べた空き家の分布図で、甲府の中心に空き家が多数あることがわかります。
市の調査では、市内には現在3618軒の空き家があり、2030年には4400軒を超えると推計しています。
甲府市空き家対策課 芦川晋吾課長:
できるだけ空き家が管理不全になる前に対策してもらえるように、(所有者に)周知したい。
甲府市の人口は1月1日を基準にすると、ピークの1986年は20万1364人でしたが、2023年は1万2000人あまり減った18万8683人となっています。
この人口減少に反比例して増える空き家。
最近では改修工事などを行い空き家再生の動きもありますが、この地域は難しい実情も。
甲府市 穴切地区自治会連合会長 相吉泰夫さん:
道路も細いし、街自体が非常に古い街ですから、道路の拡張は今までも難しかったのではないか。
昔からある街並みは道幅が狭く、交通アクセスが悪い場所が多いため、再利用の買い取り手もなかなか見つかりません。
こうした中、国は管理が不十分な空き家は土地の税金を軽減対象から除外し、所有者に早期の対応を求めるほか、倒壊の恐れがある場合は、手続きを簡略化して自治体が撤去できるようにする といった法整備の検討を進めています。
住んでいた人が亡くなったり引っ越したりした後、そのまま放置されている空き家。
解体費用も多額のため、相続した所有者も手を付けられないケースも多く、地域住民の安心・安全な生活を脅かしています。














