いわゆる「宗教2世」の問題をめぐり、キリスト教系団体の「エホバの証人」でも虐待が疑われる事例が報告されているとして、弁護士らが厚生労働省に申し入れを行いました。

「宗教2世」の問題をめぐり厚労省は去年12月、宗教活動を強制することや、信仰上の理由で輸血などの医療を受けさせないことは、虐待にあたるとするガイドラインを公表しました。

弁護士らで作る支援団体はきょう、「エホバの証人」ではガイドラインに反して子どもに輸血を受けさせないよう指導している疑いがあるとして、厚労省に申し入れを行いました。

エホバの証人問題支援対策弁護団 田中広太郎弁護士
「現役の信者の方たちから、特に輸血の拒否に関して、児童虐待に該当する行為が行われているのではないかという複数の方からの声がございました」

弁護団によりますと、エホバの証人に関する相談が今年1月以降に70件以上寄せられているということです。